"ローラの塔から", シュルーズベリー

このころには日毎に春めいてきていました。シュリューズベリーを発つ朝にやっと城の中に入ることができました。近くには座る場所も水入れを置く所もありませんでした。石垣越しに見るためには立って描かざるを得ませんでした。上部が切妻型の石垣にスケッチブックの上辺をもたせ掛け、そのスケッチブックのまだ色を塗っていない乾いた部分に水入れを乗せ、パレットを持った左手でさらにスケッチブックの下辺を支え、右手で筆を使いこの絵を描きました。

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