機上ではスカイ・ニュースが“イギリスの夏がとうとうそこまでやってきた。7月いっぱいは暖かい気候を楽しむことができるだろう”と予測していました。ヒースローでは例のごとく入国審査の長い列に並ばなければなりませんでした。セントパンクラス駅からの高速鉄道は目的地のメイドストーン・ウエスト駅の手前フラッド駅までほとんど満員でした。その後厄介な若者が通路を挟んだ隣の席に移動してきました。Tシャツを脱いで、イヤホンをつけずに携帯でうるさい音楽を流していました。彼は二人の乗客と口論を始めました。一人は大分前の席の人で、もう一人は大分後ろの人とです。警官が2人やってくるまであまり時間がかかりませんでした。彼はおとなしくさせられて、彼の父親が今日死亡したため留置場から釈放されたと言い出しました!私は子供の守護聖人として知られている聖パンクラス(発車駅の名前でもある)に彼を救いたまえと祈りました。メイドストーンのホテルに着き粗餐を食べました。

頑張ったのだけれど成田からロンドンまでの12時間一睡もできませんでした。そしてお約束の入国審査の長い列に並び、その後は宵闇迫る中、不案内なホテルにたどり着くために眠気と戦いました。やっと寝床にありつき、寝入れどもつかの間、悪い夢にうなされます。窓の外では葉の落ちた樹木の中で小鳥も同じように目を覚まし、一番列車が夜明け前の静寂を破ります。とうとう私も目をつぶる無駄な努力を放棄しました。これが2013年のイギリスでの第一日目で、それはいつも通りのことでした。
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